健康診断 Ldとは

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    LD(乳酸脱水素酵素)とは、細胞内で糖分が分解されてエネルギーに変わる過程で働く酵素です。全身のあらゆる細胞に存在していますが、特に肝臓、心臓、腎臓、赤血球などに多く存在しています。

    健康診断では、LDの値を測定することで、これらの臓器の状態をチェックしています。

    LDの正常値は、120~220 U/L です。

    LD が基準値より高くなる原因は、以下のとおりです。

    • 肝臓の病気:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん
    • 心臓の病気:心筋梗塞、心不全
    • 筋肉の病気:多発性筋炎、筋ジストロフィー
    • 血液の病気:白血病、貧血、溶血
    • 腫瘍:悪性腫瘍

    LDは、肝臓の細胞に多く存在しています。そのため、肝臓の病気で肝細胞が破壊されると、血液中に LD が漏れ出して数値が上昇します。

    肝臓の病気で LD が高値になる主な疾患は、以下のとおりです。

    • 急性肝炎:ウイルス性肝炎、薬剤性肝炎、アルコール性肝炎
    • 慢性肝炎:ウイルス性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD)
    • 肝硬変:慢性肝炎の進行
    • 肝がん:肝臓にできる悪性腫瘍

    LDは、心臓の細胞にも存在しています。そのため、心筋梗塞などで心臓の細胞が破壊されると、血液中に LD が漏れ出して数値が上昇します。

    心臓の病気で LD が高値になる主な疾患は、以下のとおりです。

    • 心筋梗塞:心臓の筋肉が壊死する病気
    • 心不全:心臓が血液を十分に送り出せなくなる病気

    LDは、筋肉の細胞にも存在しています。そのため、筋肉の病気で筋肉の細胞が破壊されると、血液中に LD が漏れ出して数値が上昇します。

    筋肉の病気で LD が高値になる主な疾患は、以下のとおりです。

    • 多発性筋炎:免疫の異常によって筋肉が炎症を起こす病気
    • 筋ジストロフィー:遺伝的な原因で筋肉が徐々に弱くなる病気

    LDは、赤血球にも存在しています。そのため、赤血球が破壊されると、血液中に LD が漏れ出して数値が上昇します。

    血液の病気で LD が高値になる主な疾患は、以下のとおりです。

    • 白血病:血液のガン
    • 貧血:血液中の赤血球数が減少する病気
    • 溶血:赤血球が破壊される病気

    LDは、悪性腫瘍の細胞にも存在しています。そのため、悪性腫瘍が進行すると、血液中に LD が漏れ出して数値が上昇します。

    悪性腫瘍で LD が高値になる主な疾患は、以下のとおりです。

    • 悪性リンパ腫:リンパ球のガン
    • 白血病:血液のガン
    • 固形腫瘍:脳腫瘍、肺腫瘍、胃がん、大腸がんなど

    LD が基準値より低くなる原因は、以下のとおりです。

    • 遺伝的な原因
    • 栄養失調
    • 薬の副作用

    LD が高値の場合、まずは原因となる疾患を特定することが重要です。そのため、

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