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血液検査のLDHとは、乳酸脱水素酵素の略で、細胞の中で糖質をエネルギーに変換する際に働く酵素です。LDHは、肝臓、心臓、腎臓、赤血球などのさまざまな組織に存在しており、これらの組織が損傷を受けると、血液中に漏れ出し、数値が高くなります。
LDHは、乳酸をピルビン酸に変換する酵素です。乳酸は、筋肉が運動によってエネルギーを消費したときに生成される物質です。ピルビン酸は、細胞内でエネルギー源として利用されます。
LDHは、血液検査で測定することができます。血液検査で採取した血液を、専用の機械で測定します。
LDHの基準値は、年齢や性別によって異なります。一般的な基準値は、以下の通りです。
- 男性:120~220 U/L
- 女性:100~190 U/L
LDHが高い場合、以下の病気が疑われます。
- 肝臓病(肝炎、肝硬変、肝癌など)
- 心臓病(心筋梗塞、心不全など)
- 血液疾患(白血病、溶血性貧血など)
- 筋肉疾患(筋ジストロフィー、多発性筋炎など)
LDHが高い場合、医師の診察を受け、原因を調べることが重要です。
LDHには、5種類のアイソザイムがあります。アイソザイムとは、同じ酵素でも、構造や性質が異なるものを指します。
- LDH1:肝臓、心臓、骨格筋などに多く存在する
- LDH2:心臓、骨格筋、脳などに多く存在する
- LDH3:肝臓、心臓、腎臓などに多く存在する
- LDH4:骨格筋、腎臓などに多く存在する
- LDH5:肝臓、心臓、骨格筋などに多く存在する
LDHのアイソザイムパターンを調べることで、LDHが高い原因をより詳しく推測することができます。
LDHは、血液検査で測定できる酵素です。LDHが高い場合、肝臓病、心臓病、血液疾患、筋肉疾患などの病気が疑われます。LDHが高い場合は、医師の診察を受け、原因を調べることが重要です。
血液検査
LDH
乳酸脱水素酵素
役割
測定方法
基準値
高い場合
アイソザイム
まとめ
血液検査の肝機能とは?
血液検査の心機能とは?
血液検査の血液疾患とは?
血液検査の筋肉疾患とは?
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