血液検査でmcvは何の検査

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    血液検査でMCVとは、平均赤血球容積のことです。赤血球1個あたりの平均的な大きさを表す指標であり、貧血の種類を判別する重要な検査項目です。

    MCVは、以下の計算式で算出されます。

    MCV = (ヘマトクリット値 ÷ 赤血球数) × 10 

    ヘマトクリット値は、赤血球が占める血液の割合を表す指標です。赤血球数は、血液中に含まれる赤血球の数を表す指標です。

    MCVの基準値は、以下のとおりです。

    • 男性:80~95fl
    • 女性:75~85fl

    flはフェムトリットル(1000分の1リットル)の単位です。

    MCVが高値の場合、赤血球が大きいことを意味します。この場合、ビタミンB12欠乏性貧血や葉酸欠乏性貧血などの巨赤芽球性貧血が考えられます。

    ビタミンB12は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。ビタミンB12が不足すると、赤血球が正常に作られず、巨赤芽球性貧血になります。

    ビタミンB12の不足は、以下の原因で起こることがあります。

    • 悪性貧血(パーキンソン病の治療薬などの薬剤の影響によるもの)
    • 胃切除後のビタミンB12吸収障害
    • 腸内細菌によるビタミンB12の産生不足

    葉酸は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。葉酸が不足すると、赤血球が正常に作られず、巨赤芽球性貧血になります。

    葉酸の不足は、以下の原因で起こることがあります。

    • 妊娠中の葉酸欠乏
    • 過度の飲酒や喫煙
    • 栄養失調

    MCVが低値の場合、赤血球が小さいことを意味します。この場合、鉄欠乏性貧血や溶血性貧血などが考えられます。

    鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。鉄が不足すると、赤血球が正常に作られず、小球性貧血になります。

    鉄欠乏性貧血は、以下の原因で起こることがあります。

    • 月経過多
    • 出血性疾患
    • 食事による鉄の摂取不足

    溶血性貧血は、赤血球が破壊されることによって起こる貧血です。赤血球が破壊されると、赤血球の平均的な大きさが小さくなります。

    溶血性貧血は、以下の原因で起こることがあります。

    • 遺伝性疾患(鎌状赤血球症など)
    • 薬剤や化学物質による赤血球の破壊
    • 感染症による赤血球の破壊

    MCVの検査を受けるタイミングは、以下のとおりです。

    • 貧血の疑いがある場合
    • 健診で貧血を指摘された場合
    • 鉄欠乏性貧血やその他の貧血の治療の効果を調べる場合

    MCVの検査結果は、医師に相談して、原因となる疾患や治療方針を判断してもらいましょう。

    MCVの検査結果が異常値を示した場合、日常生活で注意すべき点は以下のとおりです。

    • 鉄分や葉酸、ビタミンB12を多く含む食品を積極的に

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