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MCV は、赤血球の平均体積を表す指標です。赤血球のサイズは、貧血の種類を判断するために重要な指標です。MCV が高値または低値になると、貧血の可能性が高くなります。
MCV は、赤血球の体積の中央値を測定して計算されます。
MCV (fl) = 赤血球体積の中央値 (fl)
MCV の正常値は、年齢、性別、人種によって異なります。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
0 〜 1 歳 | 76.5 〜 91.0 | 73.3 〜 87.7 |
1 〜 5 歳 | 75.0 〜 90.0 | 72.7 〜 87.0 |
5 〜 12 歳 | 76.0 〜 90.0 | 73.7 〜 86.7 |
12 〜 18 歳 | 76.0 〜 90.0 | 73.7 〜 86.7 |
18 〜 64 歳 | 78.0 〜 92.0 | 75.7 〜 89.0 |
65 歳以上 | 78.0 〜 92.0 | 75.7 〜 89.0 |
MCV が高値になると、巨赤芽球性貧血または溶血性貧血の可能性があります。
巨赤芽球性貧血は、赤血球の生成が正常よりも大きくなることで起こる貧血です。ビタミン B12 欠乏症、葉酸欠乏症、アルコール依存症などが原因で起こります。
溶血性貧血は、赤血球が破壊されることで起こる貧血です。遺伝性疾患、薬剤、感染症などが原因で起こります。
MCV が低値になると、鉄欠乏性貧血、慢性炎症性疾患、遺伝性疾患などの可能性があります。
鉄欠乏性貧血は、赤血球の生成に必要な鉄が不足することで起こる貧血です。月経、出産、出血性疾患などが原因で起こります。
慢性炎症性疾患は、炎症によって赤血球の寿命が短くなることで起こる貧血です。関節リウマチ、膠原病、癌などが原因で起こります。
遺伝性疾患は、赤血球の生成や破壊に異常があるために起こる貧血です。鎌状赤血球症、地中海貧血などが原因で起こります。
MCV は、血液検査で測定することができます。血液検査では、赤血球の体積や形状を測定します。
MCV は、赤血球の平均体積を表す指標ですが、貧血の種類を判断する際には、MCH、MCHC などの指標も合わせて評価する必要があります。
MCV は、赤血球の平均体積を表す指標です。MCV が高値または低値になると、貧血の可能性が高くなります。MCV の測定は、血液検査で行うことができます。
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- 巨赤芽球性貧血
- 溶血性貧血
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