血液検査 MCV とは、平均赤血球容積のことです。赤血球1個あたりの平均的な大きさを表す指標です。MCVは血液検査で得た赤血球数とヘモグロビン、ヘマトクリットの検査データから算出されます。計算式は、ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(106/mm3)×10です。
MCV の数値は、成人男性で 80~96fl、成人女性で 78~94fl が正常範囲です。MCV の数値が正常範囲から外れると、貧血やその他の病気の可能性を示す場合があります。
MCV が高い原因には、以下のようなものがあります。
- ビタミン B12 欠乏性貧血
- 葉酸欠乏性貧血
- 過剰飲酒
- 遺伝性疾患
ビタミン B12 は、赤血球の生成に必要な栄養素です。ビタミン B12 が不足すると、赤血球が正常に成長できなくなり、MCV が高くなります。
葉酸は、赤血球の生成に必要な栄養素です。葉酸が不足すると、赤血球が正常に成長できなくなり、MCV が高くなります。
過剰な飲酒は、肝臓や腎臓の機能を低下させ、赤血球の生成を妨げる可能性があります。そのため、MCV が高くなることがあります。
一部の遺伝性疾患は、MCV の高さにつながる可能性があります。例えば、鎌状赤血球症や球状赤血球症などの疾患は、MCV が高くなることがあります。
MCV が低い原因には、以下のようなものがあります。
- 鉄欠乏性貧血
- 慢性炎症
- 遺伝性疾患
鉄は、赤血球のヘモグロビンの構成成分です。鉄が不足すると、ヘモグロビンの生成が妨げられ、MCV が低くなります。
慢性炎症は、赤血球の寿命を短くする可能性があります。そのため、MCV が低くなることがあります。
一部の遺伝性疾患は、MCV の低さにつながる可能性があります。例えば、白血病や骨髄異形成症候群などの疾患は、MCV が低くなることがあります。
MCV が高くなると、以下の症状が現れることがあります。
- 疲労感
- 息切れ
- 動悸
- 顔色の悪さ
MCV が低くなると、以下の症状が現れることがあります。
- 貧血
- めまい
- 立ちくらみ
- 倦怠感
MCV は、血液検査で測定することができます。血液検査は、医療機関で受けることができます。
MCV が高くなる原因によって、治療方法は異なります。
- ビタミン B12 欠乏性貧血の場合:ビタミン B12 の補充
- 葉酸欠乏性貧血の場合:葉酸の補充
- 過剰飲酒の場合:飲酒量の制限
- 遺伝性疾患の場合:対
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