ALP(アルカリホスファターゼ)とは、リン酸化合物を加水分解する酵素のことです。肝臓、骨、腎臓、小腸など、全身のさまざまな臓器で産生されています。
ALPは、リン酸化合物を加水分解することによって、骨の形成や、胆汁の分泌、脂肪の消化などに役立っています。
ALPは、血液検査で測定することができます。採血後、すぐに測定するのが望ましいため、検査室で採血された後、すぐに測定されることが多いです。
ALPの基準値は、年齢や性別によって異なります。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1歳未満 | 80~250 U/L | 80~250 U/L |
1~14歳 | 100~280 U/L | 100~280 U/L |
15~64歳 | 40~120 U/L | 40~120 U/L |
65歳以上 | 50~130 U/L | 50~130 U/L |
ALP値が高い場合、以下の原因が考えられます。
- 肝臓や胆道の病気
- 骨の病気
- 妊娠
- 薬剤の影響
- 腫瘍
ALPは、肝臓で産生された胆汁とともに排泄されます。そのため、肝臓や胆道に異常が生じて胆汁の流れが滞ると、血液中にALPが漏れ出て、ALP値が上昇します。
肝臓や胆道の病気としては、以下のような病気が挙げられます。
- 胆石症
- 胆管炎
- 胆道がん
- 肝炎
- 肝硬変
ALPは、骨の形成にも関与しています。そのため、骨の病気によって骨代謝が活発になると、ALP値が上昇することがあります。
骨の病気としては、以下のような病気が挙げられます。
- 骨粗鬆症
- 骨折
- 腫瘍
妊娠中は、胎盤から分泌されるプロゲステロンの影響で、ALP値が上昇することがあります。
一部の薬剤によっても、ALP値が上昇することがあります。
骨や肝臓などの臓器に腫瘍ができると、腫瘍細胞からALPが産生されることがあります。
ALP値が高い場合は、以下の対応が考えられます。
- 再検査
- 画像検査
- その他の検査
- 治療
ALP値が高い場合は、再検査を行い、基準値内に収まっているかどうかを確認します。また、画像検査やその他の検査によって、ALP値が高い原因を特定します。原因が特定できた場合は、適切な治療を行います。
ALPは、肝臓、骨、腎臓、小腸など、全身のさまざまな臓器で産生されている酵素です。ALP値が高い場合、肝臓や胆道の病気、骨の病気、妊娠、薬剤の影響、腫瘍などの原因が考えられます。ALP値が高い場合は、適切な検査と治療を受けることが大切です。
- ALPとは
- ALPの役割
- 血液検査でのALPの測定
- ALPの基準値
- ALP値が高い場合の原因
- ALP値が高い場合の対応
ALP値が高い場合、肝臓や胆道の病気、骨の病気、妊娠、薬剤の影響、腫瘍などの原因が考えられます。ALP値が高い場合は、適切な検査と治療を受けることが大切です。
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