AlP血液検査は、主に肝臓や胆道の病気を調べるために用いられる酵素のことです。ALPにはリン酸化合物という栄養素を分解する働きがあり、肝臓や腎臓、骨、小腸などにある細胞でつくられます。通常、ALPは肝臓で処理された後に胆汁(脂肪の消化を助ける液体)とともに排泄されますが、肝臓や胆道に異常が生じて胆汁がうまく流れなくなってしまうと、血液中にALPが漏れ出てきて、ALPの数値が上昇します。また、ALPは骨にも多く存在するため、骨の病気を知る手がかりにもなります。
アルカリホスファターゼ(ALP)は、リン酸化合物という栄養素を分解する酵素です。リン酸化合物は、骨や歯の形成、エネルギー代謝、細胞の増殖など、生命活動に重要な役割を果たしています。
ALPは、肝臓、骨、腎臓、小腸など、さまざまな臓器や組織に存在します。しかし、肝臓と骨でつくられるALPの量が最も多く、血液中のALPの約90%を占めています。
ALPは、骨や歯の形成において重要な役割を果たしています。ALPは、骨や歯の成分であるリン酸カルシウムを形成するために必要な酵素です。
また、ALPは、エネルギー代謝においても重要な役割を果たしています。ALPは、ATPなどのエネルギー物質の合成に必要な酵素です。
さらに、ALPは、細胞の増殖においても重要な役割を果たしています。ALPは、細胞の増殖に必要なDNAの合成に必要な酵素です。
アルカリホスファターゼの検査は、血液検査によって行われます。血液中のALPの量を測定することで、肝臓や骨などの臓器の状態を調べることができます。
アルカリホスファターゼの検査は、以下の方法で行うことができます。
- 酵素免疫測定法(EIA法)
- 化学発光免疫測定法(CLIA法)
- 電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)
アルカリホスファターゼの基準値は、年齢や性別によって異なります。
乳幼児:100~200 U/L
小児:30~150 U/L
成人:38~113 U/L
男性:38~103 U/L
女性:38~113 U/L
アルカリホスファターゼの数値が上昇する原因は、以下のとおりです。
- 肝臓の病気:肝炎、肝硬変、胆管炎
- 骨の病気:骨粗しょう症、骨折、骨腫瘍
- 腎臓の病気:慢性腎臓病
- 小腸の病気:小腸炎、腸閉塞
- 妊娠
- 薬剤の影響:ステロイド、抗結核薬
アルカリホスファターゼの数値が低下する原因は、以下のとおりです。
- 肝臓の病気:アルコール性肝炎、肝硬変
- 骨の病気:骨形成不全症、骨髄性白血病
- 腎臓の病気:急性腎不全
- 小腸の病気:吸収不良症候群
- 甲状腺機能亢進症
アルカリホスファターゼの検査結果は、他の検査結果と合わせて総合的に判断する必要があります。
例えば、肝臓の病気が疑われる場合は、肝機能検査や超音波検査などの検査も合わせて行う
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