キシロカイン注ポリアンプは、局所麻酔薬であるリドカイン塩酸塩を主成分とする医薬品です。硬膜外麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔に使用されます。
術前投与:200mgを10mLの溶解液で溶解し、10~20分かけて投与する。
術中投与:100~200mgを5~10mLの溶解液で溶解し、10~20分かけて投与する。
肘窩神経遮断:30~100mgを3~10mLの溶解液で溶解し、1回に10~20分かけて投与する。
肋間神経遮断:50mgを5mLの溶解液で溶解し、1回に5~10分かけて投与する。
三叉神経ブロック:30~100mgを3~10mLの溶解液で溶解し、1回に10~20分かけて投与する。
皮膚切開:20~200mgを2~20mLの溶解液で溶解し、1回に10~20分かけて投与する。
筋肉注射:20~200mgを2~20mLの溶解液で溶解し、1回に10~20分かけて投与する。
手術部位の表面:適量を塗布又は噴霧する。
中枢神経系:不安、興奮、多弁、口周囲知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦、意識消失、全身痙攣、呼吸停止
心血管系:血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止
過敏症:発疹、蕁麻疹、そう痒、血管浮腫、アナフィラキシーショック
その他:頭痛、悪心・嘔吐、口渇、発汗、排尿困難
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
小児等に対する安全性は確立していない。
ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性腹症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発する恐れがある。
因果関係は明らかでないが、外国において術後に本剤を関節内(特に肩関節)に持続投与された患者で軟骨融解を発現したとの報告がある。
誤って血管内に投与した場合、中毒症状を起こす可能性がある。
高齢者、心機能障害患者、低体温患者、糖尿病患者、腎機能障害患者は、副作用の発現率が高くなる可能性がある。
キシロカイン注ポリアンプは、局所麻酔薬として幅広く使用される医薬品です。適切な用法・用量で使用すれば、安全性の高い薬剤と言えます。しかし、副作用も十分に理解した上で使用することが大切です。
- 局所麻酔薬
- リドカイン塩酸塩
- 硬膜外麻酔
- 伝達麻酔
- 浸潤麻酔
- 表面麻酔
- 中枢神経系副作用
- 心血管系副作用
- 過敏症
- 注意点
キシロカイン注ポリアンプを安全に使用するために、以下の点に注意しましょう。
- 医師の
0 コメント