血液検査でよく見られる項目の一つに「RDW」があります。RDWとは、赤血球の大小不同を示す指標です。RDWが高いと、赤血球のサイズにばらつきがあることを意味します。
RDWは、Red Blood Cell Distribution Widthの略です。赤血球の粒度分布曲線(ヒストグラム)から算出される指標で、赤血球の体積の不均一性を表します。
RDWには、変動係数(CV)と標準偏差(SD)の2種類の計算方法があります。一般的には、CVが使用されます。
RDWの基準値は、11.5~13.8%です。RDWが14%以上になると、高値と判断されます。
RDWが高い原因は、主に以下の3つが挙げられます。
貧血は、赤血球の数が減ったり、赤血球の形や大きさに異常が生じたりすることで起こる病気です。貧血の種類によっては、RDWが高値になることがあります。
骨髄は、赤血球や血小板、白血球などの血液細胞を産生する組織です。骨髄に異常があると、赤血球のサイズにばらつきが生じることがあります。
RDWは、以下の疾患でも高値になることがあります。
* 慢性炎症性疾患 * 肝疾患 * 腎疾患 * 甲状腺疾患 * 感染症 * ストレス
RDWが高い場合、貧血や骨髄の異常などの原因を調べるために、以下の検査が行われることがあります。
血液検査では、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値などの項目が調べられます。
骨髄検査では、骨髄から採取した細胞を顕微鏡で観察し、赤血球の産生状態を調べます。
RDWが高い原因が貧血の場合は、貧血の原因となっている疾患の治療が必要です。骨髄の異常が原因の場合は、原因となっている疾患の治療や、造血幹細胞移植などの治療が行われることがあります。
RDWを下げるためには、以下のことに気をつけることが大切です。
赤血球の材料となる鉄分や葉酸、ビタミンB12をしっかりと摂取しましょう。
睡眠不足は、貧血の原因の一つです。十分な睡眠をとりましょう。
適度な運動は、血行をよくし、貧血の予防に役立ちます。
RDWは、赤血球の大小不同を示す指標です。RDWが高いと、赤血球のサイズにばらつきがあることを意味します。
RDWが高い原因は、貧血や骨髄の異常、その他の疾患などが挙げられます。RDWが高い場合は、原因を調べて適切な治療を受けることが大切です。
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