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LDとは、乳酸脱水素酵素(lactate dehydrogenase)の略で、細胞内で糖分が分解されてエネルギーに変わる際に働く酵素です。体内のあらゆる細胞に存在しますが、特に肝臓、心臓、腎臓、筋肉、赤血球などに多く存在しています。
LDは、肝臓や心臓などの臓器の障害を調べるために血液検査で測定されます。LDが基準値を超えている場合、これらの臓器が何らかの原因で損傷を受けていることを示唆します。
LDの正常値は、検査方法や検査機関によって異なりますが、一般的に以下のような値が基準値とされています。
- 男性:100~220 U/L
- 女性:90~190 U/L
LDが高い場合の原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 肝臓の障害:肝炎、肝硬変、肝臓がんなど
- 心筋梗塞
- 筋肉の損傷:筋肉炎、筋ジストロフィーなど
- 溶血性貧血
- 白血病
- 薬剤の副作用
- 激しい運動
LDが高い場合、特に症状がない場合もあります。しかし、肝臓の障害や心筋梗塞などの場合は、以下の症状がみられることがあります。
- 黄疸
- 倦怠感
- 食欲不振
- 腹痛
- 吐き気
- 胸痛
- 息切れ
LDが高い場合、さらに詳しい検査を行うことで、原因を特定することができます。具体的には、以下の検査が行われることがあります。
- 肝機能検査:AST、ALT、ALP、ビリルビンなどの値を測定する
- 心電図:心筋梗塞の有無を調べる
- 筋電図:筋肉の損傷の有無を調べる
- 血液検査:貧血や白血病の有無を調べる
LDが高い場合の治療は、原因によって異なります。肝臓の障害の場合は、原因となる病気の治療を行います。心筋梗塞の場合は、血栓を溶かす薬や血管を拡張する薬などの治療が行われます。筋肉の損傷の場合は、安静や薬物治療が行われます。溶血性貧血や白血病の場合は、原因となる病気の治療を行います。
LDは、肝臓や心臓などの臓器の障害を調べるために血液検査で測定される酵素です。LDが高い場合、これらの臓器が何らかの原因で損傷を受けていることを示唆します。LDが高い場合、原因を特定するためにさらに詳しい検査を行うことが大切です。
- 血液検査で高いLD
- LDとは
- LDの正常値
- LDが高い場合の原因
- LDが高い場合の症状
- LDが高い場合の検査
- LDが高い場合の治療
血液検査でLDが高い場合、原因を特定するためには、医師の診察を受ける必要があります。
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