血液検査には、さまざまな項目があります。その中でも、LD と LDH は、よく使われる検査項目の一つです。LD と LDH は、どちらも乳酸脱水素酵素という酵素を指しますが、LD は単位の表記方法が異なるだけです。
LD と LDH は、体内のさまざまな組織に存在する酵素です。ブドウ糖がエネルギーに変わる際に働き、体内の代謝に重要な役割を果たしています。
LD と LDH は、血液中にわずかに存在しますが、何らかの原因で組織が損傷を受けると、血液中に漏れ出します。そのため、LD と LDH の数値が高い場合、組織の損傷や障害が疑われます。
LD と LDH の基準値は、年齢や性別によって異なります。
項目 | 基準値 |
---|---|
LD (単位/L) | 120~245 |
LDH (U/L) | 120~245 |
LD と LDH が高くなる原因は、主に以下のとおりです。
- 肝臓の病気(肝炎、肝硬変、肝臓がんなど)
- 心臓の病気(心筋梗塞、心不全など)
- 筋肉の病気(筋炎、筋ジストロフィーなど)
- 赤血球の病気(溶血性貧血など)
- 薬の副作用
- 運動
LD と LDH の数値が高くなる原因は、さまざまです。そのため、LD と LDH の数値が高い場合、他の検査結果や症状などを総合的に判断して、原因を特定する必要があります。
LD と LDH が高くなる原因が特定できたら、その原因に対する治療を行います。
- 肝臓の病気の場合は、原因となる病気の治療を行います。
- 心臓の病気の場合は、原因となる病気の治療を行います。
- 筋肉の病気の場合は、原因となる病気の治療を行います。
- 赤血球の病気の場合は、原因となる病気の治療を行います。
- 薬の副作用の場合は、原因となる薬の投与を中止します。
LD と LDH は、体内のさまざまな組織に存在する酵素です。血液中に漏れ出すと、組織の損傷や障害が疑われます。
LD と LDH の数値が高い場合、他の検査結果や症状などを総合的に判断して、原因を特定する必要があります。原因が特定できたら、その原因に対する治療を行います。
- LD
- LDH
- 乳酸脱水素酵素
- 基準値
- 高くなる原因
- 診断
- 治療
LD と LDH は、アイソザイムと呼ばれる5つの種類に分類されます。アイソザイムのパターンから、障害の原因となる組織を推測することができます。
例えば、LDH1 の割合が高い場合は、心臓の障害が疑われます。LDH2 の割合が高い場合は、肝臓の障害が疑われます。LDH5 の割合が高い場合は、赤血球の障害が疑われます。
ただし、アイソザイムのパターンだけで、障害の原因を特定することはできません。あくまでも、参考情報として利用されます。
0 コメント