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LDHとは、乳酸脱水素酵素の略で、細胞内で糖質をエネルギーに変える際に働く酵素です。肝臓、心臓、筋肉、赤血球など、さまざまな組織に存在します。
LDHは、血液検査によって調べることができます。血清中に存在するLDHの量を測定することで、さまざまな病気の診断や治療に役立てられます。
LDHは、細胞内で乳酸をピルビン酸に変える働きをします。乳酸は、筋肉や脳などの組織で、糖質をエネルギーに変える際に生成される物質です。LDHは、乳酸をピルビン酸に変えることで、エネルギーを作り出すための代謝を促進します。
LDHには、LDH1からLDH5までの5種類のアイソザイムがあります。各アイソザイムは、それぞれ異なる組織に多く存在します。
アイソザイム | 主な存在部位 |
---|---|
LDH1 | 心臓 |
LDH2 | 肝臓 |
LDH3 | 骨格筋 |
LDH4 | 脳 |
LDH5 | 赤血球 |
LDHの検査は、採血によって行われます。採血は、一般的に肘の内側や手の甲から行われます。
LDHの正常値は、年齢や性別によって異なります。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1歳未満 | 100〜200 U/L | 100〜200 U/L |
1〜14歳 | 120〜220 U/L | 120〜220 U/L |
15〜64歳 | 130〜250 U/L | 130〜250 U/L |
65歳以上 | 130〜270 U/L | 130〜270 U/L |
LDHが上昇する原因には、以下のようなものがあります。
- 心臓疾患(心筋梗塞、心不全など)
- 肝疾患(肝炎、肝硬変など)
- 筋疾患(筋ジストロフィーなど)
- 貧血(溶血性貧血など)
- 悪性腫瘍(肺がん、乳がんなど)
LDHが低下する原因には、以下のようなものがあります。
- 遺伝性疾患(Hサブユニット欠損症など)
- 栄養失調
- 薬剤の影響
LDHの採血で注意することは、以下のとおりです。
- 採血前は、2時間以上の絶食が必要です。
- 採血後、24時間は激しい運動や飲酒を控えてください。
LDHは、さまざまな病気の診断や治療に役立つ重要な検査です。LDHの検査を受ける際には、医師の指示に従って、正しい方法で採血を受けることが大切です。
- LDHとは
- 採血
- 乳酸脱水素酵素
- 心臓
- 肝臓
- 筋肉
- 赤血球
- アイソザイム
- 正常値
- 上昇
- 低下
- 採血で注意すること
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